テレアポの「最初の断り」は意味がない?
反射神経的な反応をスルーしてアポ率を劇的に上げる方法
テレアポ業務において、多くの営業担当者が最初にぶつかる壁が、電話がつながった瞬間の「結構です」「間に合っています」という断りの言葉です。
挨拶もそこそこにガチャ切りされてしまうと、精神的にも疲弊してしまいます。「自分には向いていないのではないか」「このリストは質が悪いのではないか」と悩む方も多いでしょう。
しかし、実はテレアポにおける最初の断りの9割は「意味がない」と言われています。相手はあなたの提案内容を検討して断っているのではなく、単なる「反射神経」で反応しているに過ぎないからです。
本記事では、この「反射神経的な断り」のメカニズムを解明し、それをスルーして対話に持ち込むための具体的なテクニックを解説します。さらに、組織としてテレアポの成果を高めるためのプロの視点もご紹介します。
1. なぜ最初の断りは「意味がない」のか?心理学的根拠
電話に出た相手が、会社名や用件を聞いた瞬間に「結構です」と言う心理。これは心理学的に「自動的防衛反応」と説明できます。
売り込みへの警戒バリア
現代人は日々、多くの情報や広告、勧誘にさらされています。そのため、脳は無意識のうちに「知らない人からの電話 =
何かの売り込み = 時間を奪われる・損をする」という図式を作り上げています。
この防衛本能が働くため、相手はあなたの話の内容(メリット)を理解する前に、反射的に「No」と言うようにプログラムされているのです。つまり、この断りはあなたの人格や商品の価値に対する否定ではなく、単なる「条件反射」です。
現状維持バイアス
人間には「変化を嫌い、現状を維持したい」という心理(現状維持バイアス)があります。新しい提案を聞くことは、現状を変えるためのエネルギーを使うことになります。脳はエネルギー消費を避けるため、考える前に「結構です(今のままでいいです)」という言葉を選択させます。
2. 「本気の断り」と「反射神経的な断り」の見極め方
すべての断りをスルーしていいわけではありません。しかし、冒頭の断りについては、以下の特徴がある場合、それは「反射神経的な断り」であり、切り返すチャンスが残されています。
反射神経的な断りの特徴
- 間髪入れずに即答される(考える時間がない)
- 声のトーンが一定、または事務的
- 「今は忙しい」「間に合っている」という定型句のみ
- こちらの話を遮るように発言する
逆に、話を聞いた上で「以前御社のサービスを使って合わなかったから」「今は決算期で予算が凍結されているから」といった具体的な理由が伴う場合は、本気の断りである可能性が高いため、深追いは避けるべきです。
3. 効果的な切り返しトーク例
反射的な断りを「スルー」するというのは、無視することではありません。「相手の反応を受け止めつつ、話を続ける」ことが重要です。これを「イエス・アンド(Yes,
And)話法」と呼びます。
ケースA:「結構です」と言われた場合
× NG対応:「いや、まだ何も説明していないのですが…」
〇 OK対応:</strong >「そうですよね、突然お電話したので驚かれますよね。実は今回、○○業界の企業様だけに、コスト削減の新しい事例をご紹介しておりまして…」
ポイント:一度「そうですよね」と肯定することで、相手の防衛本能を和らげ、すかさず「なぜ電話したのか(メリット)」を伝えます。</em >
ケースB:「間に合っています(他社を使っている)」と言われた場合
× NG対応:「今の業者さんより安くなりますよ!」
〇 OK対応:</strong >「さようでございますよね、御社のような実績のある企業様なら、すでに対策されているかと思います。ちなみに、差し支えなければ勉強のために、どちらのシステムをお使いか教えていただけませんか?」
ポイント:相手をリスペクトしつつ、質問に切り替えて会話を継続させます。情報収集ができれば、次回の架電につながります。</em >
ケースC:「忙しい」と言われた場合
× NG対応:「すぐに終わりますので!」
〇 OK対応:</strong >「お忙しいところ申し訳ございません。では、資料だけメールでお送りしておきますので、お手すきの際にご覧いただけますか?
ちなみに担当者様のメールアドレスは…」
ポイント:一度引くふりをして、資料送付(=リード獲得)という小さなゴールに切り替えます。
4. やってはいけないNG対応
反射的な断りに対して、以下のような対応をすると、相手の警戒心は「不快感」や「怒り」に変わり、二度と話を聞いてもらえなくなります。
- 食い下がりすぎる:「そこをなんとか」「聞くだけ聞いてください」としつこく迫る。
- 論破しようとする:「話を聞かないと損しますよ」「今のやり方は古いです」と相手を否定する。
- 早口でまくしたてる: 相手が断る隙を与えないように話し続けるのは、かえって逆効果です。
5. プロのテレアポ代行が実践するテクニック
ここまで個人のテクニックについてお話ししましたが、組織としてテレアポの成果を最大化するためには、より高度な戦略が必要です。
プロのテレアポ代行会社では、個人の「反射神経」や「根性」に頼るのではなく、「データ」と「検証」に基づいたアプローチを行っています。
株式会社DivWorkのアプローチ
私たち株式会社DivWork(ディブワーク)は、単なる電話代行ではなく、貴社の「営業パートナー」として成果にコミットするテレアポ代行サービスを提供しています。
最初の断り(受付突破)に関しても、私たちは以下のような専門的な施策を講じています。
- スクリプトのA/Bテスト:
「どの導入トークなら断られにくいか」をデータで検証し、常にスクリプトを改善し続けています。 - 録音データの分析とフィードバック:
プロのアポインターの通話データを解析し、断りに対する切り返しの間(ま)やトーンを徹底的に教育しています。 - リストマネジメント:
「いつ電話すれば担当者につながりやすいか」を分析し、無駄な架電を減らして接続率を高めます。
自社で教育コストをかけられない、すぐに成果を出したいという場合は、プロに任せることも有効な経営判断です。
6. FAQ(よくある質問)
それは「見込みのない顧客」としてリストから除外する良い機会です。深追いせず、次のコールに移りましょう。切り替えの早さもテレアポの重要なスキルです。
受付の方は「取り次がないこと」が仕事である場合が多いです。無理に粘るよりも、「改めて担当者様宛にお電話します」と時間を改めるか、担当者名を聞き出すことに注力するのが賢明です。
社内リソースをコア業務(商談やクロージング)に集中できる点です。また、DivWorkのような専門会社に依頼することで、自社で試行錯誤するよりも早く、高い精度でアポイントを獲得できるため、結果的に顧客獲得コスト(CPA)を抑えることができます。
7. まとめ:反射的な断りを攻略して成果を最大化しよう
テレアポにおける「最初の断り」は、あなたへの拒絶ではなく、単なる条件反射です。
このメカニズムを理解し、冷静にスルーして切り返す技術を身につければ、アポイント数は確実に増加します。
しかし、「テレアポに割く人員がいない」「教育する時間がない」「もっと効率的にリードを獲得したい」とお考えであれば、アウトソーシングを検討する絶好のタイミングかもしれません。
株式会社DivWork</strong >では、貴社の商材やターゲットに合わせた最適なテレアポ戦略をご提案いたします。まずは現状の課題をお聞かせください。


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